奈良吉野の染織工房|空蝉 -utsusemi-

藍の季節がやってきました 〜3人展のおしらせ〜

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毎年この時期になると、空蝉の工房では藍を建てます。

藍の乾燥葉を発酵させて作った「蒅(すくも)」を
様々な雑木の灰からとった灰汁で練って甕に入れ、
朝夕かき混ぜながらじっくりと藍甕の中の発酵を待つ
日本古来の伝統的なスタイルです。

 

これは楢灰の甕、これは欅灰の甕、これは林檎灰の甕。
それぞれに個性のある木々の灰と藍の葉のコラボレーションを
ただ手助けするのが人間(私)の役割です。

 

藍は生きている。

 

藍甕に浮かぶ七色の華を見るたびに、
甕の放つ芳しい匂いに包まれるたびに、
しみじみと
幸福感に包まれます。

 

そしてやがて藍は

 

そんな私の片想いを知ってか知らずか
美しい青で応えてくれるのです。

 

藍のもたらす幸福を色に載せて、いつかあなたの元に届けたい。

 

そんな願いが叶う機会が訪れました。

 

長い間、つづらの中に大切に仕舞われていた、藍染めの古布。
それを稀代のダーニング作家・鈴木里桂と発掘し、
現代の藍染め布とのコラボレーションで蘇らせます。

 

そして植物のチカラを信じ、植物を愛するあまり
その植物愛をアートに昇華させるところに踏み込んだ松本梓。
その初のアート展示とともに

 

藍(あお)と草(みどり)の愛が溢れる世界が出現します。

ぜひ、その世界を体感しにお越しください。

 

 

 

 

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