藍を育てて染めよう!藍の種まき〜栽培方法
青々と育った藍の葉で夏の青空のようなターコイズブルーを染める「藍の生葉染め(なまばぞめ)」は大人も子供も夢中になる、夏だけのお楽しみ。
さらに藍の葉を乾燥させて藍茶にしたり、蒅(すくも)を作って建て染めしたり、色々楽しみましょう!
少しコツさえつかめばどなたでも畑がなくてもプランターでも簡単に栽培できる植物ですので、ぜひ自分で育てて染めて、日々の暮らしに取り入れてください。
タデ藍の育て方
藍には色々な種類がありますが、ここでは主に日本の九州〜東北地方で育てられているタデ藍について、育て方をお伝えします。
霜が降りなくなる3〜4月頃(うちの工房では4月中旬。徳島では一番ツバメがやってくる頃、と言われています)苗床に種を蒔きます。種が小さいので流されないよう先にたっぷり土を湿らせてから、指で5mmほどのくぼみを作って3〜5個ずつ種を置いていき、ギリギリ隠れるくらい土を少し被せます。
1週間〜2週間ほどで芽が出てきます。寒い時期に種をまくと3週間くらいかかったこともあります。
直接畑やプランターに蒔いても良いのですが、芽が出た後に間隔をあけて植え直すと大きく育ちます。下の写真くらいに育ったら、広いスペースに定植してあげましょう。
密集したまま育てると大きく育たず、葉付きも悪くなります。30〜40cmの間隔をあけて、3本くらいずつ植え付けをしていきます。
間隔をあける理由は、真夏にぐんぐん成長し60〜70cmのブーケ状になるので、株と株の間に風が入るようあらかじめ間隔をあけておきます。
3本ずつ植え付ける理由は、藍の苗は小さい時は茎が折れやすいので、1本ずつより複数本ずつ植えると支え合って風や雨に耐えて育ってくれます。上の写真のように茎が少し赤くなってシャンとしてきたらもう大丈夫。水さえ切らさなければぐんぐん育ちますよ!
プランターの場合も2〜3本ずつ、なるべく間隔をあけて植えましょう。
◉土を腐葉土や鶏糞などをあらかじめ混ぜ込んでふかふかにしておくとよく育ちます。
◉予想以上にたくさん発芽した場合は、間引いたり(間引いた苗は食べられます!)他に育てたい方がいらっしゃれば分け合って、なるべく広々したところで育てましょう。
◉畑に定植する際は畝の上に斜めに置いて根に土をかけて軽く踏んで行けば、翌朝元気に立ち上がっています。定植後はたっぷり水をあげることを忘れずに。
◉藍は連作するとうまく育ちません。畑を他の作物と交代しながら育てましょう。
(植え付けた藍の管理方法、注意点、利用方法についてはまたあらためて書いていこうと思います)
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